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2020.03.13

「ゴールは、死亡率を減らすこと」

3月13日(金曜日)「ゴールは、死亡率を減らすこと」
 

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日本の社会が、変な方向に加熱している。
それは、とりもなおさず、国の情報の出し方がへたくそ・雑だからではないか。というのは昨日の記事にも書いた思い。

そんな中でも、冷静にならなくてはならない。冷静に、信頼できる識者の言葉をじっくり聞きたい。
そこで必見の動画がある。中山伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所長)と、尾身茂先生(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長)の対談形式で進める56分の動画。56分、じっくり聴ける落ち着いた気持ちを、今こそ持ちたい。それだけ価値のある内容でもある。

まず、混とんとした国民個々の意見・議論を秩序をもって整理すべきと自分は考えるが、それへの回答的なコメントがある。
『公衆衛生学的に判断基準を決め、示し、国民に説明する必要がある』(尾身先生)
例えば、新規感染者が○○人になったらこの緊急事態宣言は解除する、というようなはっきりした示し方が必要、ということだ。実に明快。
それを公衆衛生学的な根拠を示しながら、やるということ。

「公衆衛生学的」というのが味噌。
それは、やみくもに希望者全数のPCR検査をやって全ての人々の不安要素を排除する、というようなエモーショナルな要素はナンセンスという意味合いを含む。
先生の表現を借りれば、PCR検査のキャバシティをもう少しアップし(人的・機器的リソースを強化、迅速検査キットの導入等も含め)早めに陽性・陰性の判断ができるようにすること。
昨日の孫正義氏の計画が「もう少し」の範疇なのかどうかは、これまた素人では判断しかねるところなのでこのポイントに絞ったコメントもあればなあ、と思うところだ。

実は、シンガポールでは死亡率が徹底的に抑えられていて、世界的には成功例とされているらしい。
日本が学ぶべきことは?と中山教授が問うたとき、尾身氏は「日本もシンガポールと同じことをしていてそん色はない。しかしシンガポールは人的リソースの強化が充実している。日本はまだそこの努力は必要。」との回答だった。

動画解説では、その他にも、新型インフルエンザと今回のCOVIT19の性質の違いなども分かりやすく紹介され だから今回は(学校の休校含め)これこれこういう対策が効果的。北海道での早期の宣言は知事の英断であり、間もなくその効果が見えてくるだろう。といった見解等、実に見ごたえのある内容となっている。

きちんと学んで、冷静になろう。

もう一つ必要不可欠と考えていることがある。こういった公衆衛生学的に最適な取り組みを進める一方で必ず発生する、アーティストや商店主等々のいわゆる「個人事業主」の経済的な危機。そこへの救済策をどう考えるのか。避けて通ることはできない。その切り口でこの動画と同様の、信頼できる識者による対談形式のコメント等に触れる機会を持ちたい。そういったことを通してもう一段深く、この社会的大問題の解決へ向けての方策を深慮できるようにならねばと考えている。

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