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2019.10.05

八雲、10月のこと~その1~『蜜蜂と遠雷』

10月5日 八雲、10月のこと
ちょっと更新が滞っていたため、写真を見ながら振り返るシリーズ10月編。

 (1)『蜜蜂と遠雷』
 4日(金)昨日は札幌日帰り出張で八雲への帰りが遅くなり、この日は北斗市に帰らず。
 5日(土)は自宅へ戻り、この日のレイトショーで念願の『蜜蜂と遠雷』を観にいきました。昨日からの上映で今日は2日目です。
 恩田陸2度目の「本屋大賞」受賞作品にして、同時に「直木賞」とダブルで受賞。実際、のめり込むように読んだ小説版「上・下巻」。自分の中でも最上位10にランクインする素晴らしい作品でした。それだけに、(そして大体が難しいピアノ演奏シーンだけで成り立っているといえる展開)この映画化は無理だろうな、と考えていました。
 しかし映画の事前宣伝、twitterやFBやテレビその他メディアでも大絶賛だったので少し期待をして観に行きました。特にこの作品のために作成された「春と修羅」。小説でも重要な位置づけとなっているこの曲、即興のカデンツァという形で演奏する場面。どんな曲をどんなふうに4人が演奏するのかは大変興味がありました。

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 同時刻にラグビーワールドカップの日本vsサモア戦があったため少し躊躇しましたが、恐らくラグビー人気で劇場は空いているだろうとの読み。一刻も早くこの映画を観たい思いが勝りました。しかし。。。

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 結果的には、「人には勧められないな」と思える映画でした。
 ・先に小説を読んでいる方(自分のケース):各場面各場面、名場面を切り取ると実に忠実で、リアリティがあり、素晴らしいものがありました。しかし映画の尺では、あの小説を表現するのは短すぎです。どうしても「ぶつ切り場面を組み立てた」感が否めず、感情が入っていかないのです。また、映画に出ていなかった、小さくても大切なエピソードが小説にはたくさんあり、それが揃っていて初めて小説全体の素敵な空気が完成すると思っていました。その意味でもちょっと物足りなかったかなと。そしてせっかく劇場にいるのだから、最低でもコンクール決勝に進んだ4人の決勝での演奏を全て聴き比べてみたい、と。多分みんな思ってしまうはずです。時間的に絶対無理なのですが。
 ・先に小説を読んでいない方:内容を知っているから思うのかも知れませんが、こんなぶつ切りを組み立てたような展開で果たして内容がわかるのかな。それぞれのシーンには感動があるかも知れませんが、内容がきちんと理解でき、自分の中で整理できて、先へ進んでいけるのか、疑問です。
 ・それと、実際のピアノコンクールというものを詳しく知っている人と知らない人との受け止めも全く変わってくるかも知れません。自分は後者のため、リアリティがあるように感じましたが、実際はどうだったのか。その辺は判断できなかったところです。自分としては小説で頭に描いた風景と映画の風景が自然に合致しているかどうか、そういう見方しかできないわけです。(つづく)

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