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2016.01.12

『蘇える変態』

1月12日(火曜日)

「蘇える変態/星野源」(マガジンハウス)

 

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  本編186ページの約半分くらいまでは、音楽づくり、俳優業舞台裏など進んで臨む超多忙な毎日を送る著者だからこその生みの苦しみ。そしてそれを乗り越えていくための原動力ともなっている“エロ妄想”“ひとりエロ生活”。

 エロの部分は、平均的な男なら誰しもが体験・実践する“あるある話”がストレートに綴られているもので、それ書いちゃう!?のレベル。 
 お笑い芸人が下ネタで笑いを取りにいく姿勢にも似て、そこは有名人の著書の内容としては禁じ手では?と思いながらも楽しく読み進められる。
 
 ところが後半戦に入ると、レコーディング後の唐突なクモ膜下出血と緊急手術、過酷なリハビリを経ての復活と検査による再発の発見、更に過酷を極めることになる地獄の日々。
 再手術前は高度な技術を要する成功率の低い脳外科手術に対峙する彼の精神的地獄であったに違いないし、手術後は闘病・リハビリの中での極限の苦痛、それは身体的地獄そのもの。
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  手術前後の記録は体験者しか語れない、実に生々しい描写となっていて終始圧倒される。
 まさに、死の淵から復活した著者の怒涛の3年間。特に後半は固唾を飲みながら、一気に読まずにはいられない。

 幼少期からの様々な葛藤と、変態、そしてやりたいことをとことん追求し貫く姿勢が、結果的には芸能界の人脈を得、そこから高度な専門医療を享受できる環境に身を置くことができる、そんな運命へと繋がっている。一般人ではとても得ることができない医療技術に最短で最高の形で接することができ、結果、彼は蘇えることができたとも言える。

 人生、何がどう転ぶかわからない。

 エンタメ系ではあるものの、読み応えのある一冊だった。

       ☆彡

 自分もこの際、変態として蘇えることにしよう。『変態として蘇る』。
 (一々宣言しなくても、まあ、変態ではあります。)

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