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2013.02.08

『コンプライアンスが日本を潰す』

2月8日(金曜日)Book_1
 
 10年ほど前から尊敬・応援する藤井聡氏(京都大学教授)の本。 
 『コンプライアンスが日本を潰す』(扶桑社新書)

 内容をかいつまんで箇条書きすると・・・

 ・超デフレ状態はじめこの国をダメダメにしているのは経済一辺倒の「新自由主義」
 ・日本の法令システムはアメリカ発の「新自由主義」イデオロギーに毒されている
 ・そんなとんでもない法令至上主義=従わなければならない姿勢こそ「コンプライアンス」
 ・即ち、「コンプライアンス」という都合の良い言葉が蔓延し、日本が狂ってきている
 ・古き良き日本文化は「コンプライアンス」とは無縁の社会に根ざしていた
 ・「コンプライアンス」がタクシー会社を潰した
 ・これは「独占禁止法へのコンプライアンス」に対する日本文化の敗北
 ・日本の全雇用の1/3が関わる建設産業を崩壊に導いているのも「コンプライアンス」
 ・「日本の談合システム」は会計法の枠内で運用されていた効率的な雇用維持システム
 ・新自由主義への傾倒=「独占禁止法へのコンプライアンス」が談合を潰しこの国を潰す
 ・現在のデフレはこの「コンプライアンス」が導いた経済のなれの果て
 ・日本経済界トップを筆頭とするインテリ層に新自由主義コンプライアンスが蔓延
 ・そして、最後の攻防、TPPコンプライアンスを何としても阻止する必要性
 ・TPPは新自由主義の権化で古き良き日本文化、日本の慣習を全て奪い去ってゆく

 実は、本当は微妙に違う内容を期待していた。
 自分の日常にある「コンプライアンス」は藤井氏の表現する「コンプライアンス」(=新自由主義への服従)とは少し違うのである。
 自分の日常にある「コンプライアンスへの服従」に対する反発心。日常の「コンプライアンス」がいかに適当で場当たり的で表面的でくだらないものか。その自分の日常の「くだらないコンプライアンス」の本質に迫ってくれる内容を期待していたのだ。自分の考え(=反発心)が間違っていないことをこの本が、藤井先生が証明してくれると期待していた。

 本の内容は新自由主義へ服従する方向性・姿勢を称して「コンプライアンス」と言っているのであり、自分の日常にあるのは、いわゆる「法令遵守」を進める姿を世間に見せるためだけの隠れ蓑、真の姿は超適当な都合の良い「コンプライアンス」という言葉。そんなくだらないもののために貴重な多くの業務時間を犠牲にして毎年面倒な資料作りをしなければならない無念。藤井先生の危険視・敵対視する「コンプライアンス」と方向性は若干違う。
 しかし、心意気は同じと見た。

 本の内容は興味深く、グイグイ引き込まれていく。
 惜しむらくは、最後1/3くらいになるとそれまで述べてきたことの繰り返しがしつこいくらいに多くなって徐々に飽きてくるくることか。
 それらをそぎ落とせば全体の2/3くらいのボリュームでもっと密度濃く効率的に全部を完読仕切ることができるはず。

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