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2012.09.11

『翼はいつまでも』

9月11日(火曜日)
  川上健一との初めての出逢いが、高専同級生K君の紹介で読んだこの文庫本だった(集英社文庫)。2008年8月のお盆休みのこと。「お願い、お願い、私」というタイトルで、その月の16日にこのBlogで読書感想を綴っている。
→ http://tadon-jurio01.cocolog-nifty.com/donan/2008/08/post-46f7.html

 これを偶然読み返し読了たのが、先月12日乙部町で開催された小・中学校同窓会からひと月ほど後の今日となったのは何かのお導きだったかと真剣に思ってしまった。
 一昨日の日曜日、家で娘が読もうとしてテーブルに置いてあったこの本を開き、また一気に引き込まれ岩内まで持ってきて先ほど読み終えた。

 みんなが純粋で、純粋で、純粋だった小・中学時代。全てが未知の世界。何事にもきらめくような興味を覚え、自我の目ざめに戸惑いと歓びを感じ、ひたすら怯えそれでも突き進んだ。
 あの頃、まさにBeatlesの音楽に衝撃を受け没頭した自分にも「神山君」のようなシンパシーや行動力があればどうなっていたのか。
 でも、あの頃の自分がいたから今がある。それはそれで悪くない。

 この小説の中でも、僕等と同じようなみずみずしい中学生達が最後の章、今年の僕等と同じように30年後の同窓会で顔を合わせ(僕等は40年後だったけど;)、もの悲しくも誇らしい感動のエピソードの中、物語の幕を閉じる。それは、あたかも大泣きした夢の中から目覚めた快晴の朝の如く、何と清々しい読後感だろうか。

 一月前に、40年前に戻ったひとときを共有したあの素晴らしき仲間達みんなに、この本を読んでもらい感想を聞いてみたい。
 あの頃の、大人や先生への反発心、友達関係、異性への思いや「性」への関心なんかは、男子と女子ではだいぶ違うのだろうか。そうであれば、この小説を読んでの感じ方は男女では案外だいぶ違ってくるのかも知れないけれど。

 今日と同じで2008年8月16日の感想文も拙く、読書感想を上手く表現し尽くせてはいないけれど、強引にまとめれば

 大自然があって、男いて、女がいて、友達がいて、音楽があって・・・・、人生は捨てたものではない・・・ということか。

 やはり、あらためて、川上健一は、とてつもなく素敵な感性の持ち主だ。

          * * *

去年の9月10日 第16回バル街@函館【後編】
去年の9月11日 如月ギターサークル、亀しょう

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