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2012.01.03

スイッチが入って獣に近づく!?

1月3日(火曜日)
箱根駅伝復路を観戦しつつ読了。 『ヨムマラソン』(吉田誠一:著 /講談社)

20120103__001 飲み会の場などでもいいです。おじさんがマラソンについて熱く語るのを、どれくらいの方がじっと聞いていられるでしょうか。
 マラソンを自分で走ることに興味がある人、マラソン初心者などはある程度対応可能かも知れませんが、普通ならすぐに飽きるかも知れません。
 それでも自分はマラソンの『良さ』を伝えたく、きっかけがあればついつい語ってしまうことがあります。

   この本はそんな感じ。
 新聞記者が書いた割には、(記者にありがち・・・と自分が思う)変なカッコつけ、DATAや専門知識だけに頼った偏見気味と思えるような記述がありません。
 むしろ、DATAなどは本人の記録以外全然出てきません。気持ち良いくらい観念的で情緒的。書いている内容に“嫌み”がなく好感が持てます。
 マラソンが大好きなおじさんの、純粋なrunエッセイ。身の回りにいるrun仲間が書く長編blogというイメージです。だから、僭越ながら自分にも書けそうだな、と素直に思えます。

 著者は、プロフィールを見ると自分と同い年。run大会への初参戦が自分より7年ほど遅いものの、ベスト記録は本を書いた2007年(マラソン歴4年半)で3時間22分11秒。昨年2011年11月27日の筑波で3時間19分06秒を4年ぶりに記録しています。(関連記事
 NAOMIの自己ベストが2003年旭川(マラソン歴8年)で3時間22分33秒。それから10年以上経った今も更新できずにむしろ後退しあえいでいるのは少々違いますが、年齢とrun記録の相対的立ち位置が似ていると感じます。

 だからなのか、runに対峙しながらの様々な思いは、「共感できる!」のオンパレード。
 例えば。runにおける脳内活性化、アイデアに詰まったらrunすることでどんどんと新しい発想や書きたいことが溢れてくる。
 例えば。マラソンは「場合」を想定した練習がしづらい(※注1)。これは常々自分も考えてきたことそのままです。

 決定的に違っているところは、職業柄のrun境遇か。海外渡航経験が豊富で、海外大会にもポンポン参加できるという感覚は、本人はどう考えているか知りませんが海外取材が生活の一部であるスポーツ記者だから、という要素が少なくないはず。もちろん、それがいいとか悪いとかではありませんが。

 マラソンやJOGの初心者~自分くらいの中堅ランナーが、読んで楽しめる本です。

 さて、去年の悔しさを糧にした練習が実り圧巻の箱根総合優勝。大会記録もついてきた。東洋大のみなさん、本当におめでとうございました。

※注1
TVゲームのように第2ステージまでクリアしたからといって、そこまでセーブして第3ステージだけを何度もポイント練習することはできない。第3ステージの練習するためには第3ステージスタート位置で既にあるダメージが不可欠であり、そのダメージは都度第1、第2ステージを経なければ得られるものではない。しかも屋外スポーツのため、気候コンディションを再現した想定練習を繰り返しするのは極めて困難であるといえます。

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