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2010.10.10

作者命日に読む物語

10月10日(日曜日)

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 連休の中日。事情があって日中拘束され、時間の合間に先日購入した『海炭市叙景』をちまちまと読んでいました。
 あとで映画のHPから知ったのですが、10月10日は原作者である佐藤泰志氏の命日だそうです。
 体育の日でもあるこの日は晴れの特異日だったかと思いますが、今日は朝からシトシト雨模様で上がってもどんより曇った一日でした。何も、海炭市叙景を読む日にそんな演出までしてくれなくてもいいのですが、佐藤泰志氏も味な計らいをしてくれますね。確かに、この物語はカラッと晴れたというよりは どんよりイメージが似合います。

2010021110430000_2 1章、2章それぞれ9編の短編があり、短編同士はどこかで物語が薄く繋がっているところがミソのようです。
 函館にそっくりな「海炭市」を舞台に、派手さとは対照的なところで何とか生活している、生活していこうとする人達の静かで時にもの悲しい物語。登場人物のエピソードが次に何となく、さり気なく繋がりを見せる。そのことで市井に生きていくそれぞれの人物達を「海炭市」というキーワードが包みこみ、全体的なまとまり感を醸し出すという効果を発揮しています。まとまり感は決して前向きで明るいものではなく、バラバラなのに変なところで何となく繋がっている感じが現実の函館に妙にオーバーラップしていることにだんだん気付いてきました。

 このジワジワと感性に働きかける純文学的文体。半分ほどまで読んで、救われない物語、といいますか、救われるところまで到達しないで次のシーンに進むという儚い展開の連続に少々滅入ってきています。と同時に麻薬的陶酔感を覚えている部分もあるかも知れません。今度はどこで何がどう繋がっていくのか。次の人物こそきっと救われるはずだ。そんな野次馬根性?や期待感が少しずつ増幅されていきます。
 
          * * *

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 昨夜は、いつものBeatles仲間の定例誕生日集会でした。今やこの会において「Beatles」は何の意味も持たなくなりつつありますが;;

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 一次会はまたも「がたろ居酒屋」。たっぷり昭和の世界に浸りながら、女性新会員「いくちゃん」も加わって今回も大いに盛りあがりました。相変わらず、男性会員は自分含め2名だけ。男性会員鋭意募集中です。

 昭和の空気も最高ですが、料理も一々美味しい。これだけたくさんのメニューが揃っているのに、頼むモノぜんぶ美味しい。Dscf04741センスがいい。「がたろ何とか」。例えば「がたろスパ」とか、店の名前が入った正体不明のものをチャレンジ的に頼んでみても、結果は間違いがない。ちなみに、がたろスパは和風味付けのきのこスパゲティでした。抜群に美味かったです。
 で、話にもとりとめもなく花が咲き、盛り上がり過ぎて一次会終了は23時半を回っていました。

Dscf04811 そこから勢いで男女5名で「亀しょう」へ。完全に昭和依存症dayになってしまいました。

 何とか席を空けていただき、ここでまた気合いの入れ直しです。角吉さんも“出社”されていて、多彩なテクニックで女性陣のリクエストする昭和歌謡に次々と応え、バック演奏をこなしていただきました。ほんとうに、いつもありがとうございます。
 「秋桜」「オリビアを聴きながら」「時代」「赤いスイートピー」。自分もいつものかぐや姫ものを。角吉さんのバックアップ演奏がつくと、自分の演奏ではないのにひどく上手くなったように錯覚してしまいます。

Dscf04852 そりゃそうです。正直、角吉テクニックはかぐや姫の本物の演奏に匹敵するほどに上手い。適応力、リズム感や演奏アレンジが抜群。申し訳ないのですが、フォークジャンボリーで悲しい歌や演奏を聴かせてくれる今の伊勢正三氏より間違いなく上手いですし、むしろ石川鷹彦氏に匹敵するレベルであると、僭越ながら自分はそう思うのであります。
上右写真はマスターと「こきりこ節」を気持ちよく演奏させていただいているところ。マスターの絶妙なバックアップも味わいがあって最高です。こきりこがまるでフォークになってしまいます。

 いずれにしても音楽は心。思い入れ。難しいことは解りませんが、気持ちで歌って演奏して、楽しければ平和な世界。それがいいですよね(^^)

 家に帰り着いて床についたのは3時でした・・・。

           * * *

去年の10月10日 尺八師匠との出会い

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