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2008.02.11

縄文フォーラム聴講

2月11日(月曜日)建国記念の日
 14時から函館市民会館で行われる標記フォーラムを聞きに、電車で本町から市民会館前まで。
P2113721_2  フォーラムはとても多彩で多様な内容、実に充実していました。内容はまたあらためてエッセンスを綴ろうと思ってます。

 そのまま、本町で友達と飲み会があり、疲れてもいたので、ほんの少しだけ、黒霧島のお湯割りを頂いて23時には帰宅の途につきました。うん、実に健全。だって、明日も朝から仕事があるし・・・。

Clay Figure (National Treasure) 概要

まずは、
◆基調講演/石森秀三氏(北海道大学観光学高等研究センター長)
『文化遺産を活用した地域づくりと観光振興』

です。
P2113720  まとめ方が下手で伝わりづらいとは思いますが、超省略形箇条書きにすると下記のようなことでした。実に広範囲で多彩な内容で、話し方も上手く聞き手を飽きさせません。
 あの話術は間の取り方といい、最近流行のピン芸人にひけをとりません。神戸ご出身ということで、やはり関西系喋り上手の血が流れているのでしょうか。

・「観光立国」と言いながら日本ではまだ観光の位置付けが低い。
・観光頑張る→リピーター増加→ビジターの定住人口増加→地域が元気になる。

・北海道人の根底には癒しの精神があり、それは縄文精神が根付いているということ。
・北海道はそういう文化。食糧自給率が高いことも縄文環境につながる部分。

「函館縄文文化交流センター」
・良質な知的サービスを提供できるか。市民は自分たちの財産としてこれをどう活かすか。
・そして単に「縄文が好き」だけでなく、「好き」を社会の中でどう活かすかが大事。

「文化遺産と観光振興」
・文化財~まちづくり~観光 この3つの行政の協働がどう図られるかがポイント。
・新しい観光のありかたを提起できる場所になってほしい。

10分間の休憩を挟み、続いては、
◆パネルディスカッション コーディネーター/韮澤憲吉氏(函館高専教授)
『函館市縄文文化交流センターの役割と期待』

ということで。
 この時間帯もパネリストの皆さん、各ご専門の立場から実に専門性が高く興味深い話を展開され全く飽きの来ない、充実した時間となりました。簡略化してまとめると味気なく、申し訳ない感じがしてしょうがないですが、大体の内容は以下の通りです。

○阿部千春氏(函館市教育委員会生涯学習部参事)
P2113722 ・大船、垣の島、著保内 南茅部地区各遺跡の概略説明。
・H19.12.8北東北と一体で世界遺産登録申請→7~11月、暫定リストに載るかというところ。

○佐藤一夫氏(NPO法人函館市埋蔵文化財事業団理事長)
・日本と世界における縄文の評価概論。

・先般のドイツ交流では、日本の縄文時代が1万年間も続いた理由に関心が高かった。
・自然環境、地理条件(島国)、食料が豊富 これらの要素がそろったからではないか。
・今後の研究テーマとして・農耕文化はあったのか、・身分階級制度はあったのか など。
・大集落が多数存在する大船→高度な土木技術者集団がいたのではないか。
・多様な遺物→アスファルト、ヒスイ、貝類等の中継地であり、生産地、加工地でもあった。

○小林英嗣氏(北海道大学大学院教授)
・どんな視点で埋文交流センターを活かすか<アイルランドから学ぶ>
・北海道と社会的・自然的背景、自然に対する感性が似ている。食べ物が美味しい。
・遺跡はミュージアムの中でも体感できる文化として残している。
・北海道の良いモデル地域であり、いいヒントがある。
・来年は開港150周年。ここでなければできないというようなライフスタイルを作れればいい。

○和泉晶裕氏(国土交通省北海道開発局函館開発建設部次長)
・全国で類を見ないほど、この10年で交通環境が大胆に変わる地域。
・観光等入り込み客数も増えるだろう。そこで大沼と函館だけでは・・・・。
・「道の駅」、シーニックバイウェイの生い立ち。
・ポイントは基本移動と周遊移動の形態をうまく活かした舞台設定。
・「道の駅」は消費者と生産者が直結する場 ニセコの例が端的。

最後に各パネリスト1分ずつということで、
◆「センター活用方法、期待感について」
というお題でまとめていただいていました。

○佐藤理事長
・ただの展示施設ではだめで、地域住民が足を運び活動してなんぼ。歴史、考古学、自然を学べる施設に

○小林教授
・縄文の人はあの地形・風景を見ながら一万年。それを体感できる場所にしたい。建物以外の場所の
豊かさを大切に。国際的な情報発信基地となれば。

○和泉次長
・協働の場所。地域の人たちと観光客が交われるような。

・一万年の環境のノウハウを世界に発信できる場所。
・国際化に配慮した世界水準の施設に。

○阿部参事
・縄文文化を通して世界のあるべき姿を考え、人間は謙虚になって自然と折り合いを付けながら
・西洋文明にない価値観を世界に提言していけるか。それは函館の魅力となる。

オールラストは貴重講演をしてくださった石森先生に〆をお願いし。
○石森教授
・日本では世界遺産申請ブームだが、世界遺産ブランドのカードを持つことで世界共通財産となる。
・そのことで函館以外の人も大切に考えるようになればいい。
・市は財政難の中、よく踏み込んだ。市民も「サポーター」ではなく「パートナー」として積極的に係わり、世界に誇れるセンターにしていければ。市民のパワーを期待したい。

 ということで、もの凄く内容の濃いフォーラムがほぼ時間通りに終わりました。
有り難~い気持ちで帰途についた次第です。

 函館縄文文化交流センターの建設に多少なりとも関係する立場にいる者として、この道南の、そして北海道の、もっと言えば日本のために、今後も気を緩めることなくこの件に関わってまいりたいと思っています。

          * * *

去年の2月11日 五稜郭会場最終日

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コメント

NAOMIさん、お早うございます。
先日はお立ち寄り頂きありがとう御座いました♪
このところの凍結路面は怖いです。資本整備による快適さは思わぬ危険を生み出す、ポテンシャルがありますね。これからもリスク回避、対策を考えていきましょう。これからも、宜しくお願いします。

投稿: kamaka_ryu | 2008.02.13 09:07

kamaka_ryuさん>
ようこそお越し下さいました(^^)
また、先日は突然お邪魔して長々とすみませんでした。

 縄文フォーラムの基調講演で、まさに石森先生がおっしゃってました。
「近代文明は例えば北海道の冬(の生活)を快適にしてくれるが、一方では欲望を適正にコントロールできない限りは人間精神の荒廃ももたらす諸刃の刀である」と。北海道に根付く縄文精神の貴重さを説明する場面での言葉でした。

 欲望の適正なコントロール。これは人間の永遠のテーマかも知れませんね。適正の判断基準設定を何処に持っていき、どこで折り合いを付けるのか・・・。

 今後とも御指導御鞭撻のほど、よろしくお願いいたします!

投稿: NAOMI | 2008.02.13 22:58

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